梅干の正体は?
ウメは、バラ科サクラ属スモモ亜属の落葉高木で現在、ウメの品種は約300種類を超える。
食用にする果実を取るための梅 「実梅(みうめ)」、観賞をするための梅 「花梅 (はなうめ)」 に分けられる。
花の色は、白色、紅色、淡紅色がある。時期は、2月〜3月で葉がでる前に花を咲かせる。一般的に、白梅の方が紅梅よりも早く咲き出します。
梅干って、身体にいいって知ってますか?
梅干が健康に良いひみつを教えます。日々の食卓に梅干を上手に取り入れて、より健康になりましょう。
梅干の栄養ってどれぐらいあるんだろう。近年の研究で明らかになった梅干の医学的・栄養学的なすばらしさをお伝えします!
梅干づくりのプロが教える梅干のつくりかた!一般のご家庭でもおいしい梅干を簡単に作る方法を教えます。一度つくれば次からは余裕♪
あまり知られていない梅干の種のこと。梅干にも負けず劣らず、種にもたくさんの秘密が隠されています。
そもそも、梅ってどこからきたの?
梅干好きでも知らないような梅のひみつをほんの少し教えます。梅のことを知って、もっと梅干を好きになろう。
ウメは、バラ科サクラ属スモモ亜属の落葉高木で現在、ウメの品種は約300種類を超える。
食用にする果実を取るための梅 「実梅(みうめ)」、観賞をするための梅 「花梅 (はなうめ)」 に分けられる。
花の色は、白色、紅色、淡紅色がある。時期は、2月〜3月で葉がでる前に花を咲かせる。一般的に、白梅の方が紅梅よりも早く咲き出します。
いろいろな説がありますが、中国から伝わってきた説が有力です。梅干しとしてではなく、熱さまし、咳止め、吐き止めなどの薬として伝わってきました。中国では、3000年以上前から青梅を燻製させて薬として使われていたようです。
一般家庭に梅干しが食べられるようになったのは、江戸時代から。江戸時代には、大晦日や節分に梅干しにお茶を注いで飲む習慣がありました。
6月6日は、紀州梅の会が「梅の日」と制定しました。
今をさかのぼること460余年、日本中に晴天が続き、作物が育たず、田植えもできず人々が困り果てていました。
神様のお告げにより、後奈良天皇が賀茂神社に詣で、梅を賀茂別雷神に奉納して祈ったところ、たちまち雷鳴とともに大雨が降りはじめ、五穀豊穣をもたらしました。
人々は、その天恵の雨を「梅雨」とよび、梅に感謝するとともに、災いや疫病を除き、福を招く梅を梅法師と呼んで、贈り物にするようになったといわれています。
この話が、宮中の日記 「御湯殿上の日記」 に記されていたことから、紀州梅の会によって6月6日が 「梅の日」 と定められました。
『梅の日』 は1545年4月17日 (現在の6月6日)賀茂神社例祭において後奈良天皇が梅を献上したという故事にちなんでいます。(※『梅の日』 は日本記念日協会に登録申請し、認定されています)
梅干しが酸っぱい正体は、クエン酸とリンゴ酸です。
クエン酸はレモンなどにも含まれていて、胃腸の働きを促進し、食欲を進め、たんぱく質の消化を良くします。
リンゴ酸は疲労物質である乳酸の分解を促進するため、疲労回復に良く効きます。リンゴ酸とクエン酸を一緒に摂取することにより、殺菌作用や体内の炎症を癒す効果があり、胃腸の働きを促進します。
昔からよく言われている梅干しとうなぎの食べ合わせ。
ビタミンB1が豊富なうなぎと、クエン酸&リンゴ酸の働きで疲労回復に優れた梅干しの組み合わせは、夏バテに最適です。
科学的な根拠がなく、まったくの迷信だそうです。
梅干は7種類のサイズに分かれます。
・5Lサイズ (32g以上)
・4Lサイズ (25g 〜 32g 未満)
・3Lサイズ (19g 〜 25g 未満)
・2Lサイズ (14g 〜 19g 未満)
・Lサイズ (10g 〜 14g 未満)
・Mサイズ (7g 〜 10g 未満)
・Sサイズ (5g 〜 7g 未満)
魚を煮るときに、梅干しの種と生姜を入れると魚の臭みがとれます。魚の臭みをとる原因は、クエン酸をはじめとする有機酸の効果によるものです。
梅の果肉の部分を入れると梅の味が強くなってしまいますが、種のみだとそれ程強くなりません。
梅干しはドライフルーツのひとつです。ドライフルーツは保存性が良いので非常食としては最適です。
乾燥させることで、水分が蒸発し成分が凝縮され、栄養を効率よくとることができます。
梅干しのすっぱさの基となっているクエン酸は、体内で食べ物を分解し、エネルギーを生み出すための代謝過程に関わり、代謝をスムーズにする働きがあります。
その結果、疲労物質をためこまないで体外へ排泄させてくれます。疲れ予防に、また疲れた時にその即効性は抜群です。梅干しを入れたお茶を飲むとホッとしますね。
また、料理でも梅干しに加えて同じように疲労回復効果のあるにんにく、にら、ねぎなどの香味のある野菜や、ビタミンB1を多く含む豚肉、うなぎ、大豆製品、雑穀類などを一緒に食べると良いでしょう。
二日酔いには、梅干しを入れた熱いお茶が良いと言いますね。これは、人間の体の細胞を維持するためにはナトリウムとカリウムのバランスが大切ですが、梅干しにはその二つが適度に含まれているためです。
口臭が気になるときに梅干しを一つ食べましょう。梅干しに含まれるクエン酸は、口の中の雑菌を抑えるとともに唾液の分泌を促すことで口臭予防になります。さらに胃腸も殺菌され口臭をもとからたちます。
梅干しを食べることで唾液や胃酸の分泌が盛んになり食欲が増進します。
梅干しを食べる習慣があると胃腸の働きが良くなり、便秘予防には効果的です。梅干しに含まれるクエン酸や食物繊維などにより食べた物の消化吸収を促します。腸内では便を軟らかくしてかさをふやし排泄させます。腸内の殺菌もするので体の中からきれいになります。
梅干しに含まれるクエン酸やポリフェノールは、増えすぎると老化の原因となる活性酸素を体の外に排泄する働きをします。紫外線や排気ガス、化学物質、ストレスなどの影響から増える活性酸素を減らすことで、若々しい肌や体を維持することができます。
また、唾液に含まれるホルモンの『パロチン』は、成長ホルモンのひとつです。この成長ホルモンの分泌が多いこともアンチエイジングには効果的です。
梅干しやレモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類のすっぱさの基となっているのが有機酸のひとつクエン酸です。
1. 疲労回復作用
クエン酸は、体の中ではクエン酸回路という体を動かすメカニズムに関わっています。私たちは生命の維持や活動のために必要なエネルギーを食べ物から作り出していますが
、クエン酸は、体内で食べ物を分解し、エネルギーを生み出すための代謝過程、クエン酸回路を順調に回転させるためには不可欠です。クエン酸回路が活発に動いていればエネルギーがどんどん作り出され、私たちは元気いっぱいの状態です。ところが、疲労やストレスがあるとクエン酸回路の働きが落ちてきます。そこで、クエン酸を補給すると短時間でクエン酸回路が活発に動きだし、疲労回復につながります。
2. 抗酸化作用
クエン酸は、体内に入ったミネラルをかにのはさみのような形で包み込み、体に吸収しやすい形に変え吸収を助けます(キレート作用)。
3. 殺菌効果
クエン酸は、殺菌・除菌効果に優れています。おにぎりやお弁当の中に梅干しを入れると良い、というのは梅干しに含まれているクエン酸が腐敗菌の増殖を抑える効果があるためです。また、生活の中では、キッチン、浴室、トイレ用品などにも利用されています。
食物繊維には水に溶ける 「水溶性食物繊維」 と水に溶けない「不溶性食物繊維」 があります。それぞれ体内での働きが違いますが、梅干しには両方がバランスよく含まれています。
1. 水溶性食物繊維の効果
水溶性食物繊維は、胃で膨らみ粘性があるため胃内での停滞時間が長く、腹もちが良くなるため肥満を防止します。
2. 不溶性食物繊維の効果
不溶性食物繊維は繊維質の硬さから咀嚼回数が増え、唾液、胃液を分泌し満足感が得られます。
腸内では便をやわらかくしかさを増やすことで、腸の動きを活発にし排便を促進、便秘予防・改善になります。
1. 筋肉の働きを促進
カリウムは、ナトリウムやカリウムとともに神経伝達や筋肉の機能を正常に保つ働きをしています。カリウムが不足すると神経の機能がうまくいかなくなり、けいれん、むくみなどが起こります。また、筋肉の収縮・弛緩がうまくいかなくなり、脱力感や無気力感を感じます。
2. 老廃物の排泄
腎臓の余分な老廃物を尿に排泄する働きをしています。
梅干し作りには欠かせない食塩は、体内ではナトリウムとして働いています
1. 筋肉の働きを促進
カリウムとともに神経伝達や筋肉を正常に保つ働きをしています。(カリウムの項参照)
2. 消化液の分泌を促進
胃や腸での消化液の分泌を促進し、消化吸収を助けます。
3. 体液のphバランスを調節
人間の体液は常に弱アルカリ性に保たれています。ナトリウムはカリウムやマグネシウム、カルシウムとともにphを一定に保つ働きをしています。
●梅 (熟したもの) 2kg ●粗塩 360g 〜 400g (梅の18〜20%)●おもし 2kg程度 ●漬物樽 4〜5L用 ●押し蓋 ●干しざら
?梅を水洗いし、水気を切る。※水気はふき取ると梅酢の出が悪くなることがあります
?容器に梅と塩 (全量の2/3) を交互に入れ、残りの塩を一番上に入れる。あとは蓋をして、おもしを乗せ1ヶ月程度漬け込む。
※梅酢が上がってきた後に、梅の重量の5%程度の酢を入れ、ラップなどで梅酢表面が空気に触れないようにすれば、カビが発生しにくくなります。
?天気の良い日に3〜4日、天日干しにする。
※夜に干すと夜露がかかるので、かからない場所に保管します。
?つぼやビンで保存する。※カビが生えたら取り除き、食酢を1カップ加えます。
減塩のために塩の量を少なくすると、漬込み時のカビの原因になります。
込みの時には塩を減らさず、出来上がってから塩抜きをするようにしましょう。
?梅干し500gを3Lの水に入れ、小さじ1杯の塩を入れてかき混ぜる。
?12時間後に塩水を捨て、同じ行程を再度行い12時間置いたら塩抜きの完成。約10%の塩分になります。
梅の種をあけると硬い皮につつまれた 「仁」 という実があります。別名「天神様」言われ、菅原道真公が好んだことから付けられました。
菅原道真が好んだ梅に対して庶民も梅にありがたいと思うようになり、梅の種の中に 天神様」がいると信じられるようになりました。
「天神様」がいらっしゃる梅の種を粗末に扱えないと、江戸時代、太宰府天満宮に「梅干の種納め所」が設けられました。現在でも太宰府天満宮に 「梅干の種納め所」 があります。
梅の種の中にある仁の部分には 「アミグダリン」 という青酸配糖体が含まれています。
アミグダリンは、胃腸などで酵素によって分解されシアン化合物 (青酸) となります。青酸中毒を起こし、死に至ることもあると言われていますが、未熟な実を食べた場合には問題ですが、熟した実では濃度が下がり中毒が起こることはほとんどありません。梅干しの種を食べると、アミグダリンは体内で分解され、チオシアネートと安息香酸という無害の物質になります。これらは鎮痛作用、消炎作用、殺菌作用、整腸作用があると注目されています。
梅干しは、塩漬けされているので、芽が出ることはありません。発芽に必要な胚が塩に漬かり死んでしまうためです。
塩漬けにされていない梅は、芽が出る可能性が高いです。
日本酒と梅干しの種で作る自家製の化粧水。肌がすべすべになり、しみ・しわ・肌荒れ効果抜群!
お風呂上がりに自家製の化粧水を顔に塗ります。ご使用前に二の腕などでお試しいただき、お肌に合うかどうかをお確かめください。
<作り方>
「日本酒100ml」 「梅の種5個」 を用意します。密封容器に、日本酒と梅の種を入れて1週間冷蔵庫で寝かせます。
※お酒に弱い人はアルコールを飛ばして使用してください。
1週間経ったら、ガーゼでこして容器に移します。
作ってから1週間以内で使い切ります。冷蔵庫で保存してください。
※必ずご自分の責任で使用してください。
※お肌が弱い方、アトピーの方、お肌に合わない方はご使用を控えてください。
※異常があった場合には専門医にご相談ください。